文化財保護
パリのノートルダム大聖堂の火災は世界中に大きな衝撃を与えました。
非常に貴重な建築物はその街だけでなくその国のシンボルでもあり、後世に残すことがその時代に託されています。
日本にも神社仏閣を中心として数多く貴重な建造物があります。
その数は、文化庁の宗教関連統計に関する資料集によると。
神社82,949 お寺74,505 教会2,796 その他14,160 合計174,410
これほど多くの数、そしてそれぞれに歴史があります。庭園や名勝などを含めればもっとあるでしょう。
この多くはノートルダム寺院で崩落した部分同様、木材で出来ています。
しかし、数百年以上耐える建材は木材と石材しかありません(その中でも一部の)。コンクリートではそこまでもちません。
それだけ耐久性のある木材ですが、数百年も経てば内部の水分量は数パーセントに下がり、燃えやすい状態となります。
木は伐採されればその内部は活動が止まっている(死んでいる)と思われることが多いのですが、伐採されるまでは活発に呼吸し、伐採後は静かに呼吸している状態です。
その静かに呼吸している状態をキープすれば内部の水分率を維持し、本来は燃えにくい木材のメリットを生かすことができます。
私たちの液体ガラス処理技術は元々日本の木材文化を数千年単位で保護し、歴史ある建築物で囲まれた国として未来に残すことを目的に開発されたものです。
建築物の火災対策で一番重要なことは、消火までの時間をかせぐことです。
どのような素材でも燃え続ければ崩壊や熔解してしまいます。鉄もコンクリートも同じです。
人の避難の時間が十分にある、消火活動の時間が十分にあれば火災による悲劇が大きくなることはありませんし、被害も最小限で食い止めることができます。
木には木の良さ、石には石の良さ、鉄には鉄の良さが、そしてそれぞれの素材の素材感やイメージが建物を構成します。
この素材だけを使えば効率的であり合理的、というだけでは人にとって心地いい場所とはなりません。逆に様々なストレスの原因となり、健康を害する場合もあります。
それを解決するこの技術が一刻も早く世の中に広まることを、そしてその努力を惜しまず続けることをこれからもしていきたい、と思った出来事でした。
「訪日外国人旅行者数の推移」
このように訪日外国人旅行者は増加し、日本の文化への認知も高まっています。
「訪日前に最も期待していたこと」
そして、訪日前に旅行中最も期待していたこととして、【日本食を食べること】に次いで【自然・景勝地観光】があります。
その【自然・景勝地観光】の場所もただ古いという歴史や建物ではなく、今も人々の生活や文化に溶け込んだものを観たいのです。
人気の場所は、「旧い貴重な外観」と「今の賑やかさを感じる雰囲気」が旅行者を惹きつけています。