木が持つゆらぎ(ピンクノイズ)
ピンクノイズとは、パワーが周波数に反比例する雑音のこと。同じ周波数成分を持つ光がピンク色に見えることからピンクノイズと呼ばれる。いわゆる1/fゆらぎを持った信号源をマクロに見た場合も似た感じになる。
ピンクノイズとは例えば「川のせせらぎ」に似た音で、不思議と落ち着きや安定感を感じる音です。
生物に与える効果については、 生体のニューロン(神経細胞)が 生体信号として電気パルス(電気信号)を発射しており、細胞の発射間隔を調べたら、 その間隔が1/fゆらぎをしていることが発見されている。 そのことから、 生体のリズムは基本的には1/fゆらぎをしていると分かり、 この1/fゆらぎは 快適性と関係があることが判明している。人間の生体は五感を通して外界から 1/f ゆらぎ を感知すると、生体リズムと共鳴し、自律神経が整えられ、 精神が安定し、 活力が湧くと考えられている。精神・心理的変化(Mental /Psychological transition: 鬱状態から回復へ精神・心理的状態が変化)時の人間が描いた絵画などに 1/fゆらぎが表現されたケースを科学的に示した例もある。
音だけではなく「ゆらぎ」を感じるのは目からも感知します。
ろうそくの炎、電車の揺れ、目の動き方、木漏れ日、蛍など。自然に近いゆらぎが見えるものなら「ゆらぎ」を感じます。当然木の木目などもそうです。
人はたえずどこかの器官が動いていてそれを動かす神経信号の間隔が「ゆらぎ」と同じわけです。同じリズム(自然のもの)であれば人は安定し、異なるリズム(人工物)であれば不安定になります。
人がよく集まる場所、リピーターの多い店や街、絶えず人通りが多い道、これらには「ゆらぎ」の共通点が必ずあります。