液体ガラス処理木材とは
世界で初めて液体ガラスを開発、自然の有機物である木、竹、紙などを無機物である液体ガラスで保護し、改質、強化、保全、補修を行ないます。
液体ガラスという無機質を使い、自然の産物である木材の「長期耐久化」「防腐・防蟻」「形骸化防止」「トゲ・ササクレ防止」「曲がり・反り・割れ防止」「退色・変色防止」などの欠点を補い改質強化を図り、「木材特有の香り」「マイナスイオン」「呼吸機能」「調湿機能」等の保全をおこなうと共に、化学的安全ではなく医学的安心をもたらせ、少子高齢化、地域創生、地球温暖化などに貢献し、健やかで豊かな国づくりに協力します。
簡単に言うと…
◎木材の腐り、シロアリは防げます。
◎木材の反り・狂いは防げます。
◎木材の変色、汚れ、紫外線劣化は抑えられます。
◎腐る、割れる、反る、トゲ、ささくれ、燃える・・・などの木の弱点は克服できます。
◎有機溶剤ではないので人にもペットにも無害です。
これが一度で済みます。
この技術はガラス質浸透処理により常温で硬化する液体ガラスを用いて木材をガラス複合化させた改質処理技術です。
こちらは山梨工場の浸透処理用プールです。白く見えるのが無害な液体ガラス溶液です。無害なためこのように屋外の解放された場所で加工できます。これが化学物質を使うものであれば、近隣に影響があるので屋内に設置するしかないはずです。
この中でゆっくりと木材は腐らずシロアリにも食われない強靭な木材に変化していきます。この技術は他では出来ないので毎週のように大手ゼネコンや研究者が訪れる場所でもあります。
現在の日本の森林は戦後植林きれた人工林が約4割を占め、主にスギ、ヒノキに代表きれる針葉樹です。針葉樹は成長が早く加工がしやすい反面、硬度がなく広葉樹に比べてシロアリや腐朽菌に弱いといった難点がありました。
ただ、これらの針葉樹は森林の保全と同時に、私たちが家や建物を作り消費するこれからの持続可能性のサイクルを考えるとなくてはならないものです。
ならばその弱点を無くし、数百年レベルの耐久性を持たせれば自然にも人にもメリットがありかなりの課題が解決できる、と開発された液体ガラス技術です。
現在のメンテナンスに追われ毎年のように費用がかさむ建物ではなく、これからはそのメンテナンスに使われてきた費用を次に必要なものにまわせます。
木材に浸透させ、ガラス成分が木材に吸着、固化されることで、針葉樹を広葉樹並みの硬度に高め、同時に優れた耐候性により水・化学薬品・排泄物の侵入を防ぎますので、防腐・防蟻の効果を8倍に高めることができます。(京都大学試験データ)
この技術は無機のため、環境に負荷をかけず、人体にも影響がありません。自然に優しい、環境性・安全性に優れた技術です。
下の写真は6カ月屋外で使用した木材です。たった半年でもこれだけ劣化の差が出ます。
針葉樹林の形成層には仮導管と呼ばれるパイプが詰まっており、水分や養分を葉へ送る役割を担っています。この管の細胞壁にナノレベルのコロイドガラスを浸透密着します。木材は通気性を保ちながら、より機能的な素材に生まれ変わります。
無害なガラス含浸+液体ガラスコーティングの複合技術が、いままでの強制乾燥による木材の形骸化をなくしました。
製材したばかりの木材をガラス含浸することで、空気は通すが水は通さない杉檜のかぐわしい匂いのする木材として使い続けることができます。※含水率を20%にする必要はなく、木材の水分をガラスに置換するのでグリーン材でも対応できます。
下の図は輸入木材・合成木材・液体ガラス処理木材それぞれの性能を比較したものです。
南洋材 | 合成木材 | 液体ガラス処理木材 | |
滑りにくさ | ━ | ━ | 〇 |
腐りにくさ | △ | 〇 | 〇 |
傷つきにくさ | 〇 | × | 〇 |
退色しにくさ | × | × | 〇 |
シロアリつきにくさ | × | 〇 | 〇 |
変形しにくさ | 〇 | △ | 〇 |
熱くなりにくさ | △ | × | 〇 |
長期耐久性 | 10年 | 10年 | 20年以上 |
トゲやささくれが無い | × | 〇 | 〇 |
防菌性 | × | × | 〇 |
環境への影響 | × | × | 〇 |
森林伐採 | 石油化学製品 | 内間伐材使用 |
これは南洋材の一例です。
これらの大量消費は自然にダメージを与え、それは人の生活にそのまま返ってきます。
コクタン【黒檀】
[その他の名称]エボニー (ebony) 、カマゴン、ウブンボク 【烏文木】、ウボク 【烏木】、クロキ 【黒木】。カキノキ科カキノキ属の常緑広葉樹。
学名 : Diospyros philippensis Gurke インドネシア(セレベス島)を中心に東南アジア全域に生育。また、アフリカの一部にも分布。
チーク 【柚木・油木】 teak
[その他の名称]タイではマイサック(Mai Sak)、ミャンマーではチューン(Kyun)、インドネシアではジャティ(Jati)、 フランス語でテック(Teck)。クマツヅラ科Tectonacc属の落葉広葉樹。環孔材
学名 : Tectona grandis L.f. タイ、ビルマ、インドネシアなどに産する。
ラミン Ramin
[その他の名称]メラウィス ゴニスチラ(ジンチョウゲ)科 Gonystylus 属の広葉樹。散孔材学名 : Gonystylus bancanus Kurz. 東南アジア、ニュージーランドを経て太平洋地域に分布。一般に小径木が多い。
ウリン Ulin
[その他の名称]ベリアン (belian) 、タブリン (Tambulian) 、テリアン、柚檀、ボルネオ鉄木、ボルネオアイアンウッド(Borneo ironwood) クスノキ科 (Lauraceae) の常緑広葉樹。散孔材 学名:Eusideroxylon zwageri インドネシア、マレーシア原産
タガヤサン 【鉄刀木】
[その他の名称]タイではキレット(Kilet)、英名ではボンベイブラックウッド (Bombay black wood) と呼ばれる。マメ科 Cassia 属の広葉樹。環孔性散孔材。
学名 : Cassia siamea Lam. タイ、インド、ミャンマーなどで、今ではアジアに広く植栽されている。
インチア Intsia
[その他の名称] ニュギニアではクウイラ (Kwila) 、フィリピンではインピール (Ipil) 、マレーシアやインドネシアではメルボウ・メルバウ・メルバオ・マルバオ (Merbau) 、タイではマカモンと呼ばれる。また、太平洋鉄木とも言われる。マメ科 Intsia 属の広葉樹。 学名 : I.palembanica、I.bijuga を含む Intsia spp. マダガスカルから東南アジア、ニューギニアを経て、オーストラリア、ソロモンなどに分布。
ターミナリア terminalia
シクンシ科 Terminalia 属の広葉樹の総称で約200種類ある。学名 : Terminalia spp. 東南アジアや太平洋地域、熱帯アメリカ、アフリカなど世界の熱帯に広く分布している。