イペ(Ipe)材を使う前に知っておくこと
ウッドデッキなどに使われたりするイペ材は広葉樹でノウゼンカズラ科、別名はパオロぺ。
特徴は腐りにくくシロアリや湿気に強く水に沈むほどのハードウッドで、横浜の大さん橋のフロアに使用されたことで有名です。
これをセールストークとしてイペを勧めるところがありますが、イペは乾燥すると割れたり狂いが出やすいことを理解しておく必要があります。
大さん橋を見に行ってさすがイペは耐久性がある、と思っている方が多いのですが、亀裂やささくれが多数発生し大規模改修されたことを知る人は少ないです。*上の写真はわずかなヒビから割れが拡がり、穴状になった部分
その亀裂やささくれをなくすため改修に使用されたのが、このサイトでご覧いただいている液体ガラス技術です。
イペは南米の背の高い木で、樹高が45mを超える高木です。防腐・防虫効果のあるラバコールという成分が含まれています。
反面、ラバコール は接触性アレルギー・堕胎効果・生殖毒性などが実験などで確認されています。特に紫イペ(パウダルコ)
*古来、紫イペの樹皮の内側から作られる煎じ茶のラパチョ(タヒボ)(ラパチョ・ティー)は免疫機能を高めたり関節炎に効果があると言われていますが、客観的データはなく、ラバコールの過剰摂取による嘔吐・めまい・下痢・貧血の引き起こし、妊娠中・授乳中には飲用を避けるべきというのが一般的です。
施工後のイペは、しばらくすると大きくヒビが入る部分が出てきます。これがトゲの原因となりケガをすることがあります。同時に白くなってきます。経年変化として楽しむのであれば、人やペットが触れない部分にイペを使用することをおすすめします。