プラスチックゴミが食卓にも
プラスチックが一般製品に使われ始めて60年ほど経ちますが、その廃棄ゴミの量は年間3億トンを超え、海に毎年1200万トンが流出していると、OECDなどの報告があります。
国会でも話題になった「2050年までには海の魚の量よりプラスチックゴミのほうが多く」なるほどの増加曲線です。多くの魚が死滅し始めるのはこれよりもっと前から始まる予測です。
6月にカナダで開かれたG7でプラスチックの削減などに取り組む憲章に各国が署名する中、米国と日本は署名しませんでした。プラスチックゴミの発生量の世界第一位は米国、世界第二位は日本です。
日本近海、太平洋側も日本海側もプラスチックゴミのホットスポットで、密度も他の海と比べると1桁違うとの研究発表がありました。数カ月前でしたか、小魚の内臓から平均5~15個程度のマイクロプラスチックが多数見つかったというニュースもありました。これは食物連鎖上からもその後、人間の体内に入ることになります。
砂浜でも砂をすくうと、すでに無数のマイクロプラスチックを見つけることができます。これは大きさ的にも今後永遠に除去することは困難です。そして普通の大きさのペットボトルやレジ袋などが体内に蓄積しクジラが死亡するニュースも多く出るようになりました。
身の回りには多数のプラスチック製品が溢れています。木にわざわざ似せて作られたプラスチック板もあります。ただ、それらはいつかは処分され破棄されます。そして人間の体内に戻ってきます。
持続可能させるということは「人」も「海」や「魚」と同じ円の中でのことで他人事ではありません。