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Air Dry Wood

AD材(Air Dry Wood)とは

自然に乾燥された木材です。

なぜ自然に乾燥させるのか?手っ取り早く人工的に強制乾燥させればいいのに?それには理由があります。

木は木材として切られてから200年かけて強度を増していきます。その後1000年という途方もない年月をかけて切られた時の強度に戻っていきます。

木材の細胞は50度以上に加熱されると死んでしまいます。死んだ木材細胞には調湿機能も無く、香りもなく文字通りパサパサになります。そして強度も徐々に高まる自然乾燥木材とは違い、その瞬間から低下し始めます。

300年以上経っても残っている古民家などはすべて自然乾燥された木材を使っています。そもそも1300年以上前に建てられた法隆寺の時代からつい最近まで木材は自然乾燥され使われてきました。

高温乾燥(120℃前後)された木材は1995年頃前後から が出始めました。
自然乾燥よりも短期間で商品化でき、歪みも少なく加工しやすいためです。
それ自体は悪くはないのですが、それで作られた家の耐久性は30年ほどだと家を買うときに聞かされないこと、近年の日本の家屋は30年前後で建て替えること、などで木本来の良さが正確に伝わりにくくなっているようです。

液体ガラスで改質した木材は木の良さや機能は残しつつ、腐らない・シロアリに喰われない・強度のアップ等々を加え、強制乾燥された木でも自然乾燥の木でも乾燥されてない木でも、古来からの数百年単位でもつ木に変えます。

化学物質を使わない、自然の知恵や良さを使う、このような当たり前のことが選択肢に入ることが大事だと私たちは考えています。

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