木の腐食
木材が腐食する原因は一つだけです。
それは「腐朽菌」の繁殖によるものです。
他の原因はありません。
空気中にはだいたいどこでも腐朽菌の胞子が漂っていて、人が呼吸する空気中にも吸い込んでいるものです。
腐朽菌というと特別なものに聞こえますが、私たちが普段食べるエノキタケ、シイタケ、ブナシメジなども、学術分類上は白色腐朽菌と呼ぶ同じ仲間です。まったく違った立ち位置ですが、これも自然の成長と再生という大きなリサイクルメカニズムの一部です。
腐朽菌は木材に付き、増殖することで木を腐らせるのですが
その条件は、温度(20℃~30℃)、酸素、栄養(木材)、水分(湿度85%以上)
この4つが必要です。
カビの増殖条件と同じような要素で、どれか一つカットすることで増殖は防げます。
一般的に木造住宅の腐朽する(腐る)部分は決まっていて、土台・窓周り・屋根下地の3つです。
例えば土台なら、昔は地面に石などを置き、その上に柱となる木材を置いて地面からの水分を避けていましたが、それでも水分の吸収はあり、腐食自体の進行を止めることは出来ません。
これが鉄の場合でも錆の栄養分は鉄自体であり、水分を遮断できなければ錆び朽ちることになります。
現在でも温度・酸素・栄養を管理するのは難しいですが、唯一水分をカットすることで木材の腐食を抑制することも私たちの技術に含まれる一つです。
空気は通し調湿効果を保ったまま、水分は通さない、これを可能にしています。
そして大事なのは有害な化学物質は不使用ということです。
私たちはここにこだわっています。